ランダムの森

20代エンジニアです。プログラミングについて主に書いてます。

ジーズシアトルのプログラミングキャンプ全編

とても久々の投稿です、実に半年以上ぶり。
2020年1月に1ヶ月間シアトルで開催されたプログラミングキャンプに参加してiOS(swift)の勉強をしてきました!
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(コンピュータミュージアム@シアトル)

キャンプを開校したのは東京をベースにしたジーズアカデミー(以下ジーズ)と呼ばれる起業家エンジニア養成スクールです。私が参加した1月コースがシアトルキャンプの第1期生ということで、今回キャンプに行くことになった経緯やシアトルでの経験をブログにして、2期生以降の参考になればいいなと思って書きました。

シアトルコース行きたいけど迷ってる、シアトル行きが決定したけど不安だ、という方に読んで頂けると嬉しいです。

ジーズアカデミーの存在を知ってることを前提に書いているので知らない方は以下アドレスご参照下さい。
ジーズアカデミー|東京・福岡|起業家・エンジニア養成学校(プログラミング)

今回は以下順番で書いていきます。
  

  1. どんなキャンプなの?
  2. コースに参加した経緯
  3. 1ヶ月で何が変わった?
  4. 参加予定者へ情報提供
  5. まとめ

どんなキャンプなの?

簡単に言ってしまうと、「プログラミングによるプロダクト制作」と「英語によるプロダクトピッチ」を海外で学べるコースです。

起業化エンジニアを支援するジーズアカデミーですが、やはりスタートアップの勢いは国内より海外の方があるのが現状です。
数々の起業家エンジニアを育ててきたジーズアカデミーは国内では沢山のスタートアップを生み出しており、私の知る限りそのようなコミュニティは他になかなかないんじゃないかなと思うくらい国内では最強集団となっていると思います。

ただ一方で、世界を変えるギークを育てたいジーズアカデミーにとって、ジーズコミュニティ内のスタートアップはまだまだ国内中心の印象があります。

そこで今回、シアトルで生活しながらプログラミングを学びプロダクト制作をすることで、海外起業のきっかけになったり、ジーズコミュニティの刺激になったりと、視点をグローバルに置いたコースが生み出されたというコンセプトです。(というように伺ってます。)

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(晴天のシアトル@シアトル)

コースに参加した経緯

私がコースに参加した理由は主に2つで、Amazon本社とAmazonGoを見てみたかった、スタートアップピッチをみてみたかったことです。(スタートアップピッチは私が早めに帰国したため見れず。。)

他にも、swiftの授業を受けたり、集まるメンバーとの繋がりや、海外で軽く生活してみることなどプラスになりそうな要素がいくつか考えられたので、行こうと決めました。

社会人がなぜ1ヶ月も行けたのかと言うと、転職を機に有給休暇を大量に消化できたからです。もっと言うと、転職しようとしていたタイミングでシアトルの話を聞いたのでここに有給休暇が取れるように入社日等を調整してもらいました。一緒に来てるメンバーでは同じように有給取ったり、個人事業主で休み調整してきたり、学校休んでくる学生さんという感じでした。
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(アマゾン本社@シアトル)

1ヶ月で何が変わった?

1番大きく変わったと思うのはモチベーションの向上です。(本来のコースの趣旨とはことなるかも?)

個人的にはAmazonを訪れたいと思ってシアトル来ていたので、実際にAWS本社の中を案内して頂いた時はおーーーという感じでした。窓にアルゴリズム書いてたり、Amazon社員の働き方を色々聞いて、"環境は最大限用意するから結果出してね"というバトルフィールドで戦ってる人達なんだなと思うと、自分もバトルフィールドに乗らないとなという気持ちしか湧いてきませんでした。

もともとモチベーションは高かったのですが、これを機に徹底的に自分の専門性を極めようという決心が生まれました。私自身データ分析業務1.5年程、2020年2月からエンジニアとして働き始めた新米で専攻も物理だったので、まずはCSの知識を極めようと決心しました。(OOP、アルゴリズム、OS、データベース辺りを直近で徹底的に勉強する予定です。)

この気持ちはシアトル滞在中に生まれてきたもので、世界のバトルフィールドを覗けたという意味だけでも十分価値があったと思います。
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(プログラミングの勉強は英語でやる宣言@シアトル)

もちろん、1ヶ月という期間はアメリカでの生活、swiftの知識、英語の練習など自分にとってプラスになるためには十分な期間だったと思います。

まず、アメリカの生活ですが、海外経験が豊富でない人であれば刺激的なことが結構起こると思います。ここでは細かくは書きませんが、チップ、店でのオーダーの仕方、挨拶、ウーバーの使い方、シアトルの天候などなど日本にいたら経験できない刺激的な習慣などを体験できます。
私自身アメリカには旅行で行ったことはあったのですが、1ヶ月も同じ場所に滞在してると細かいところも見えてくると思います。是非参加を迷ってる方には現地で体験して欲しいです。


swiftの知識に関しては、アプリがリリースまで制作できるようになります。1月コースはプログラミング未経験者と経験者でレベル差が激しい感じでしたが、未経験でもしっかりサポートして貰えるし、実際一緒に参加してた未経験の人もものすごい成長を遂げていました。
ジーズ卒業生であれば、自分の作ったwebアプリをネイティブアプリにしてみたり、はたまた新しいアプリをiOSで作る良い機会になると思います。私はARを使った野球フォーム解析アプリを途中まで作成していましたが、最後の最後にやっぱり将棋アプリ作りたいとなり、一旦保留中。(笑)


アプリとは別に英語のピッチの練習をする授業があります。結局作ったプロダクトを人に紹介できないと意味ないですからね。海外の人に対して自分のプロダクトをアピールする練習として、ピッチの構成や伝えるべきことなどなどをインプットしてもらいます。
そして、みんなの前で話す練習。人との会話とピッチでは話す構成とかトーンとかも違うので、ピッチとしてのベストプラクティスを短期間で習得することができます。ネイティブの先生に見て貰えるので個人のレベルに合わせて適切なアドバイスをしてもらえます。
あくまで英語力向上ではなく、今ある英語力でどのようにピッチに対応するかということを学べる場だと思って下さい。それ以外にもアメリカにいる間にできる英語の練習などを先生に相談したりスピーキング練習をする1on1セッションもありました。

参加予定者へ情報提供

最後に、参加すると決心した方に簡単な情報提供をしたいと思います。海外に慣れてる人なら問題ないかも知れませんが、そんなに海外経験のない人が不安に思うであろうことを羅列していきます。

・航空券
私が買ったのはマイクロソフト社員御用達のデルタ航空成田ーシアトル便です。正月ということもあり往復で17万円でした。
first nameとfamily nameを逆に登録してしまい、日本ではすんなりチケット発行してくれたのですが、帰りは空港にいた黒人のおばさんにThis is a big problem!!!と怒られて帰れないかと冷や冷やしました。

・宿泊
宿泊先手配の状況は今回と変わると思うのでインストラクションに従って貰えば良いと思います。

・入国審査
これが1番の難関だろうと勝手に思ってました。なぜなら、「1ヶ月という微妙に長期」、「アメリカでは有名ではないプログラミングスクールのプログラム」という滞在に対して、深く突っ込まれるのが容易に想像できたからです。

大事なのは、仕事を探しに来たわけではない、結婚相手を探しに来たわけではないということをはっきり主張することです。アメリカでは移民対策が厳しくなっており、上記の行為を目的として滞在されるのはビザを取りに来たと思われて追い返されます。最悪の場合強制送還です。

私が聞かれた内容は、
何しに来た?
プログラミングキャンプに参加。
どこが運営してる?
ジーズアカデミーという東京ベースにしたプログラミングスクール。
ジーズアカデミーとはどういうスクールなの?
起業家エンジニアを支援してるスクール。
何勉強するの?
iOSのプログラミング。
それ勉強してどうするの?
趣味でプロダクト作ろうと思ってる。
どんなプロダクト作るの?
ARアプリとか野球アプリとか。
その知識を仕事に生かそうと思ってるの?
趣味としてしか考えてない。
仕事は何してるの?
日本でデータサイエンスやってる。

他にも想定質問として、どこに滞在予定?所持金はいくら?アメリカでは誰と会う予定?などがあります。とにかく、仕事を探しにきたわけじゃない、結婚相手を探しに来たわけじゃないということをはっきりさせた方が良いです。質問の内容とかは審査官次第です。

・空港から市内までの交通手段
link light railという鉄道があるのでそれに乗れば一本で市内に行けます。1月コースはpioneer squareという駅が最寄りのコワーキングスペースで授業を行なっていました。
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(電車とてもイージーです@シアトル)


・滞在中の移動手段
宿泊先と授業の場所が離れてる場合バスかウーバーになると思います。ここら辺は乗り物の乗り方などサポートしてもらえると思うので心配なく。ウーバーの運転手は陽気な人もいれば機嫌悪い人もいますが、現地の人との交流チャンスだと思います。

・食糧調達
pioneer squareの近くだと日本食売ってるUwajimayaという大きいスーパーがあったり、宿泊先の近くにあったtrader joesというスーパーを使ってました。そこら辺の情報はサポートしてもらえると思います。
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(シェアルームで日本食@シアトル)

・挨拶
お店の人でもウーバーの運転手でもレストランの店員でも必ずHow are youって聞いてくるのがすごいなと思いました。マナーだと思って無視しないように返した方が良いです。

・治安
シアトルは比較的治安がいいそうですがやはり日本に比べると不安な部分があるので、危ないと言われているところには近づかない方が良いです。別に大丈夫でしょうと強がっても得られるものはありません。自分の身は自分で守るを徹底しましょう。

・体調
私は滞在中に39度の熱が出てとても辛かったです。時差がきつかったり環境の変化に体がついていけないことは十分考えられるので、規則正しい生活を心掛けた方が良いと思います。いざ熱やらなんやら体調を崩してしまった時は、アメリカの市販薬が最強なのでそれに頼るのもありだと思います。(私はNyquilという最強の薬に助けられました。)

まとめ

安くない費用と短くない期間を費やすので少しハードルはあるかもしれませんが、将来海外を視野に入れている人やテック最前線に興味ある人は参加して得るものは多いと思います。

個人的にはシアトルでプログラミングを教えていただいたiOSの先生がグローバルでかっこいい生き方をしてるなと感銘を受けたり、東京帰っても一緒に参加していたメンバーとアルゴリズム鬼勉強会を一緒にやる予定だったり(3月から定期的にcracking the coding interviewという本を使って勉強会するので興味ある人はご連絡ください!)、他のメンバーの意識の高い生き方にも大いに影響され、とてもいい刺激を受けました。

参加しようか迷ってたり、参加予定だけど不安点あるという方は気軽にご相談ください!(twitter @randomlyforest)
ジーズシアトルコミュニティを活性化したいなと思ってます!

以上